日々、お客様からいただくご質問の中で、特に多いご質問をご紹介します。
このほかにも疑問点などありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
- シロアリはどんなムシですか?
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シロアリは、昆虫分類学上、ゴキブリの仲間に分類されます。
しかし、外見や群れで生活するなどの生活様式がクロアリと似ているため、体色をクロアリと比較し、シロアリと呼ばれています。
卵から孵化したシロアリの幼虫は、成長の過程でサナギになることなく成虫になります。(不完全変態)
成虫になったシロアリは、木を食害するアリ(職蟻)と仲間を外敵から守るアリ (兵蟻)と4~5月に羽アリとして発生するアリ(ニンフ)にそれぞれ役割分担し、生活しています。
沿岸部などの一部の地域を除き、主に関東で見られるシロアリは、ヤマトシロアリという名称のシロアリです。 - シロアリは、木材だけを食べるんですか?
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シロアリは、木の繊維質(セルロース)を分解し、自身の栄養とします。
また、好奇心が旺盛で『なんでもかじってみる』習性があるため、本来は栄養とならない発泡スチロールや石膏ボード・コンクリートなどもかじることがあります。 - シロアリはどうやって発生するの?
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シロアリは、土質や周辺環境などに左右されますが、基本的には屋外の土中にどこにでもいる昆虫です。
新しい餌場を探して土中を絶え間なく移動しています。
また、特定の時期になると羽アリとして飛来し、移動します。
床下に発生したシロアリは、木材を食害し、巣を大きくしていきます。 ある時期を迎えると個体数と餌のバランスが崩れ、巣を維持するために羽アリが発生します。 - 床下がコンクリートでもシロアリは発生しますか?
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シロアリは、床下がコンクリートであっても、配管と基礎との接面や基礎の継ぎ目、基礎金具の接合部分など、各所から隙間を見つけてそこから上がってきます。
場合によっては、見つけた隙間周辺のコンクリートをかじり、行き来ができる隙間を作って上がってくることもあります。
床下から上がってきたシロアリは、基礎の突合せ部分や基礎立上がり 部分にトンネル状の通り道(蟻道)を作り、そこから木部まで移動し、木部 を食害し始めます。 - シロアリはどこから侵入してきますか?
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建物に侵入する経路は主に3種類あります。
- 基礎の継ぎ目や配管周辺の隙間などからの侵入
- 外部より雨漏れや基礎際の遮蔽物などからの侵入
- 羽アリとして飛来し、外壁・サッシなどの隙間から侵入建物へ侵入
餌場を発見したシロアリは、木部まで到達し、食害を始めます。また、自らフェロモンを分泌し、仲間を呼び寄せるため、気付かないうちに次から次へとシロアリが発生し、被害をさらに拡大していきます。
- シロアリの羽アリはいつ頃発生しますか?
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地域差や気象条件によって多少のズレは生じますが、4月~5月の気温と湿度が上がる午前中から午後にかけ、羽アリとして発生します。
羽アリは、光を求めて屋外へ飛び立ちますが、光を感知して室内にも発生することがあります。
室内の幅木下の隙間や天井廻縁付 近の隙間などから出てくるほか、ボード材や壁紙・窓木枠などをかじって脱 出口を作って発生することもあります。 - 予防工事はいつ頃、行なうのが一番良いのですか?
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シロアリの予防薬剤の効力は、薬剤処理を行ってから効力が弱まり、5年程度でその役目を終えます。
予防薬剤の効果を維持するため、5年経過時にメンテナンスの一環として、予防再消毒が必要となります。 - 使用する薬剤は安全ですか?
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現在、主流となるネオニコチノイド系薬剤は、他の薬剤と比較するととても安全性の高い薬剤です。人やペット(犬・猫など)には影響しないネオニコチノイド系の薬剤は、シロアリの神経伝達部分に作用し、神経をマヒさせて死亡させる効力を持ちます。
昔、主流だったシロアリ用薬剤とは異なり、個人差はありますが、希釈した薬剤に直接触れても問題ありません。
また、人やペットなどの脊椎動物は、シロアリと神経伝達部分(受容体)の構造が異なるため、人やペットには、ほとんど影響がありません。